大学3年か4年の時のこと。少々家に余裕のあるS君が多機能電卓を授業に持ち込んできた。カシオかシャープだったと思うがはっきりと記憶はない。7万円くらいした、と言っていたように思う。カシオミニからわずか数年で、こんな高機能なものが出てくるとは。必死に練習して、漸く使えるようになった計算尺が、無用の長物になってしまった。そのまま、ほとんど使うことなく40年が過ぎたが、捨てることができずに、部屋の棚に鎮座している。
カシオミニ登場
私とコンピュータとの関わりを時代順に書き留めておくことにする。
まずは電卓から。65年前のこと。
若い人には想像出来ないかもしれない。私の子供の頃は計算と言えばソロバン。多くの子供がソロバン塾に通って最低3級程度はとっておくというのが普通だったように思う。それが、私が大学1年の頃、カシオミニという卓上計算機(電卓)が売り出された。「答え一発!カシオ~ミニ」というテレビの大々的宣伝をよく覚えている。今なら数百円の計算機でカバーできる機能しかない代物だが、そのデビューは衝撃的だった。高価で購入できなかったが、あれが私の最初の電子計算機との出会いだ。西新宿に、漸く京王プラザホテルが完成し、他に2-3の高層ビルが建設中だった。中央線で新宿に行く度に、車内から、にょきにょき上に伸びるその姿をみるのが楽しみだった記憶がある。(計算機などなくとも、あのくらいのビルはちゃんと造れる)
LTEsimになったらバッテリーが持たない
Xperia minipro で使っているDDIシムカードがLTE対応カードに代わった。端末がLTE対応でないのに、LTE対応カードになるのは何となく不安を感じていたが、案の定、バッテリーの持ちが異常に悪くなった。バッテリの消費が、約3倍になってしまい、一回の充電で一日半から2日使えたのが、半日で干上がってしまう。夜充電しておいたのに、夕方気づかないうちに死んでいた、なんてことがしょっちゅう起こる。
LTE対応カードになってから、電波が不安定なところが増えたようだ。特に我が家は全然駄目で、棒が0~4本を行ったり来たり。たまに赤マークも出てしまう。家では、wifi端末として使っているので大きな支障はないが、バッテリーが持たないのは痛い。これでは使っていられないと思い、DDIに相談メールを送ったが、解決に至らず。他社カードに切り替えようかと悩んでいたところ、解決策が見つかった。
設定「ネットワークモード」を「GSM/WCDMA自動」から「WCDMA」に切り替える。
これでバッテリー消費は格段に改善した。ただ海外に行って、現地のGSMシムカードに差し替える場合は、設定を変えなくてはならないので、それを覚えていられるどうか。それが少々不安。
以上、報告でした。
文鎮化した Xperia mini pro SK17i が生き返った
文鎮化したミニプロ(SK17i)が生き返った報告です。
文鎮化経緯
キーボード付きの携帯端末が欲しくて、ちょっとおしゃれな Xperia mini pro (SK17i)の中古を購入しました。
品物が届いたので、早速 sim card と電池を装着し、スイッチを入れてみました。電池が60%程度充電されていたのでそのまま設定を始め、テストメールを送ったり、ブラウザでニュースサイトを見たりし、問題なさそうなことを確認しました。
ところがここで、とんでもないことが起きました。
ソニーの更新通知がステータスバーに届いたので、更新をクリックしたら、そのままミニプロが死んでしまったのです。2度と立ち上がらなくなりました。パワースイッチを押しても、バイブの合図の後、ロゴの出るところまで行きません。充電も受け付けなくなりました。チャージしようとケーブルをつないでもLEDが点滅を繰り返すだけです。
アンロック
ソニーのホームページ(http://unlockbootloader.sonymobile.com/)にこういう記述があります。
Some customers with unlocked boot loaders have experienced problems when they are accepting over the air upgrades (FOTA – Firmware upgrade Over The Air). For customers that have unlocked the boot loader, please do not accept any over the air upgrades. For additional information, check out the hints and tips from the community on the XDA forum.
どうやら元の持ち主がboot loader をアンロックしてあったようです。絶対してはいけないことを、私はやる羽目になってしまったらしい。SEUSでファームアップすれば大丈夫かもしれないと思って試しましたが、「この携帯には更新できない修正済みのソフトウェアが含まれています」と怒られて、先に進みません。はっきり言って、真っ青になりました。
生き返った
その後10日ほど悪戦苦闘の時間が過ぎましたが、長くなるので、そこは省略します。以下に述べる方法で生き返りましたので、報告します。
使用したツール・データ類
- flashtool(絶対必要)
- 文鎮化する前の、romのback up(今となっては、これが必要だったのかどうか不明。
多分要らなかった可能性が高い) - relock するためのftfファイル(Xperia_Relock_bootloader.ftf)
参考にしたページ
- How To Relock Sony Xperia Mini, Mini Pro, Active, Neo, Arc, Arc s, Play, Pro, Ray, Live With Walkman Bootloader – Android Gadgematic
- Xperia mini Pro(SK17a)にICSアップデート&root化 適用!
- xperia mini proをroot化、CWM導入
XDA Forum
方法
やっと本題です
- flashtoolが無ければflashtoolをパソコンにインストールする。
- ここ androxyde.github.com、とかにあります。
- flashtoolの使用法は上記参考ページに詳しいので、そちらを見て下さい。
- 悪戦苦闘の10日間で、いろいろいじってしまったので、flashtoolでもとのromを焼く(この作業は必要なかったかもしれません)。
- c:\Flashtool\firmwares に back up してあった ftf ファイル、XperiaMiniProBackUP.ftf をコピー
- Flashtoolを立ち上げる
- 画面のFlashボタンを押して、Flash mode を選択する
- 画面から焼きたいftfファイルを選択して「OK」する
- 画面の指示に従って、端末をUSBケーブルでつなぐと、焼き始める(Volume下げるボタンを押しながらケーブをつなぐ)
- 焼き終わったら、ケーブルをはずす
ここで試しにスイッチを入れてみましたが変化無し
- flashtoolでXperia_Relock_bootloader.ftfを焼く
- 上の参考ページからダウンロードできます。
- 方法は 2.と全く同じです。
これで、試しにパワースイッチをオンにしたら、動き始めました。実は、作業前には、3の後、SEUSでFirm ware を入れれば、生き返るかもしれないと思っていましたので、ここで生き返ったのはちょっと以外でした(ラッキー!)。文鎮化したのは、firmwareがとんでしまったのが原因だろうと思っていましたが(充電もできなかったので)、そうではなかったようです。
何らかの理由で boot loader が動かなかったか、途中で止まっていたわけですが、どうして充電までできなくなったのか。ちょっと分かりません。
アンドロイドのしくみ
私が理解しているアンドロイド端末の立ち上がりは
hardware -> firmware -> (boot loader -> kernel -> low level appli -> high level appli)
()内がandroid os です。ところが、firmware をosそのものとして扱っているページをよく拝見しますが、それって私の理解が全く間違っているということでしょうか。誰かご存じ?
ガラパゴス化をさっさとやめて欲しい
ところでXDA Forumを見ていると、つくづく、通信会社が電話機販売を独占している日本は、異常なんだなと思います。私の知っている海外で、携帯電話の販売を通信会社が独占しているところはありません。通信会社は sim card を販売しているだけです。だから「白ロム」なんて言葉はありませんね。インドネシアで買った私のノキアは、世界中どこでも使えます。かれこれ10年以上前、森総理がIT革命とか騒いでいるときに買ったノキアです。当時、海外から来たお客さんにずいぶん叱られました。「どうして、日本に来ると俺の携帯が使えないんだ」って。一種の鎖国ですね(ガラパゴスといわれる)。日本は馬鹿なことをしたものです。ノキア、サムスン、シーメンスなどが、世界の何十億を相手に携帯を売りまくっている時に、日本では7社か8社が一億を相手にしのぎを削っていたわけですから。そのつけが今になって端緒に現れています。あれって、役人が天下りを確保するために、docomoを守ろうとしたのが、本質なんだろうと思います。ソフトバンクの孫さんなんかは、そのことを百も承知で、こっそり批判をしていますが、自分もそれを利用してしっかり稼いでいますね。あの人はほんとに賢い人です。
smbclient (FreeBSD) 完結
smbclient (FreeBSD) 序章の訂正。序章の記事には恥ずかしい間違いがあったが、そのまま残す。smbclientが初めて本当に役に立った。
smbclientでtarを作る
次のコマンドでsambaサーバーのデータが一度に全てローカルマシンにバックアップできる。scriptなど作る必要はさらさらなかった。
fmv# smbclient //xa7e/public -Uuser名%password -Tc backup.tar
fmv# tar -xvf backup.tar
要するにsmbclientコマンドの最後に余計なパラメータを追加する必要はなかったのだ。序章ではそれに気づかず、ディレクトリの数だけ同じ作業を繰り返す羽目になった。
smbclient (FreeBSD) 序章
人が読むかもしれないと思うと、更新するのが辛くなるので、自分のメモがわりにする。FreeBSDのoperaでアクセスしているが、windowsから入るより少しもたつく。ところでこれ、どうやってhtmlの編集をするのか。(直接タグを挿入すれば良いみたい。どこかにcssを作った記憶があるがどうするんだったか)
サーバー切り替え
15年動いているsambaサーバーxa7eが異音を放っている。そろそろ寿命だと思う。faxサーバーmateはまだ11年だが、biosがおかしい。空きのある割り込み(int)が使えなかったりする。
2年ほど前にNECに電話したらもうアフターサービス対象外なので何もお答えできませんと言われた。今回、サーバー2台を引退させ、fmvをサーバーにして、1台にまとめる。電気代も少しは浮くだろう。
smbclientでデータを移動
smbclientでsambaサーバーのデータのtarをローカルホストに作ることができる。これは結構役に立つ。多量データのバックアップに使えるし、今回のように、サーバーの引越しにも利用できる。旧サーバーxa7eから新サーバーfmvにデータを移すのに
fmv> smbclient //xa7e/public -Uユーザー%パスワード -c’mget *’
これで良いかと思ったら、いちいち
Get file ファイル名 ? (y/n)
と質問される。冗談ではない。file数は少なくとも4000-5000はある。何千回も Yes Enter など出来るわけないではないか。それでも1回だけ試しにやってみた。そしたら
can not make file ファイル名
と怒られた。そうかrootでやらないと。ここは ownerがrootでした。それが分かっただけでも良かった。
fmv> su
今度はtarを作ることにする。
fmv# smbclient //xa7e/public -Uuser名%パスワード -Tc backup.tar *
これだと、一番上の階層しかtarしてくれない
fmv# smbclient //xa7e/public -Uuser名%パスワード -Tc backup.tar /
これでどうだ。全然ダメ。仕方ない。ディレクトリごとに
fmv# smbclient //xa7e/public -Uuser名%パスワード -Tc backup.tar /dir1
とする。今度はOK。まとめてやりたかったらスクリプトを書くか。しかし10年に1回ではスクリプトにする意味はないな。一つ一つやろう。出来上がったファイル backup.tarを、まず解凍テストしてみる。
fmv# tar -tvf backup.tar
すべてちゃんと入っているようだ。今度は解凍本番。
fmv# tar -xvf backup.tar
これを繰り返す。
fmv# smbclient //xa7e/public -Uuser名%パスワード -Tc backup.tar /dir2
fmv# tar -xvf backup.tar
※注意:再帰的にtarしてくれない時は、smbclientで
smb:\> recurse
とすると再帰モードになる。
FreeBSDでもプリンター OKI 3400N で印刷できる(その2)
前の記事の続きです。
6. 印刷オプション用ファイルの作成
適当な名前のファイル、例えば、~/.oki_option を作ります。
ひとつの行に「オプション名(c、p、sなど) バリュー」(例えば「s 1」または「s=1」)と書きます。#以降はコメントです。オプションの内容についてはfoo2hiperc-wrapperを読んでください。
私の場合は、とりあえず下の4行だけで十分でした。
#~/.oki_option
c # color mode
p 1 # paper size A4
s 1 # source(紙の挿入もと)
t # トナー節約mode
7. Filter scriptの書き換え
印刷オプションファイル ~/.oki_option を読み込むように、フィルタースクリプトを書き換えます。今度はちょっとだけ複雑です。
#!/usr/bin/perl
# File: /usr/local/libexec/ifoki_foo
my $switch = "";
my $file = `ls ~/.oki_option`;
if (open F,"$file") {
while(<F>) {
/^\s*#/ and next;
/^\s*$/ and next;
s/#.*$//;
s/^\s+//;
s/\s+$//;
s/[\s=:]+/ /;
$switch .= " -$_";
}
close F;
}
$switch ||= " -c -p 1 -s 1";
exec "/usr/local/bin/foo2hiperc-wrapper $switch";
これで一応印刷オプションを指定出来るようになりました。しかし、設定を変えたい度に、wrapperとにらめっこしながら、~/.oki_optionを書き換えるというのは、あまりスマートとは言えません。何かもっとよい簡単な方法は無いでしょうか。
8. 対応可能プリンタ機種名
このドライバー群で対応可能なプリンタのモデル名を列挙しておきます。FreeBSDだけでなくLinuxでも大丈夫でしょう。
Oki Data C3100, C3200, C3300, C3400, C5100, C5250, C5500, C5600, C5800
HP Color LaserJet 1600, 2600n, CP1215
Konica Minolta magicolor 2530 DL, 2490 MF
Xerox Phaser 6115MFP
Konica Minolta magicolor 1600W, 1680MF, 1690MF
Konica Minolta 2480 MF
HP Color LaserJet 1500
Kyocera Mita KM-1635
Samsung CLP-300, CLP-310, CLP-315, CLP-600, CLP-610, CLX-2160
Xerox Phaser 6110MFP
Lexmark C500
LaserJet M1005
Minolta/QMS 2300 DL, 2200 DL
HP LaserJet 1000, 1005, 1018, 1020, P2035
FreeBSDでもプリンター OKI 3400N で印刷できる
数週間何とかしたいと思っていたことがようやく解決しました。FreeBSDでOKI3400Nの印刷が可能になりましたので、報告します。OKI3400Nに限らず、種々プリンターに応用出来ます。
1.ドライバーのインストール
まず、portからドライバーをインストールします。私のはFreeBSD8.1の未更新portでした。
> cd /usr/ports/print/foo2zjs
ここからルートで作業します。
> su
# make install clean
少し時間がかかります。成功すると、/usr/local/binにドライバーが多数インストールされます。
2. ドライバーを選ぶ
このドライバーの中から適合するものを見つけます。
# ls /usr/local/bin | grep foo
foo2hiperc
foo2hiperc-wrapper
……………
foo2hiperc-wrapperはshell scriptですので、中身をのぞいてみます。
# cat /usr/local/bin/foo2hiperc-wrapper
うん。C3400がありました。間違いなくこのドライバーです。ただ、私のshellはtcshですが、どういうわけか、PATHの記述を書き換えないと、’gs not found’エラーが発生します。
3. Filter script
簡単なフィルタースクリプトを書きます。
#!/bin/sh
# file: /usr/local/libexec/ifoki_foo
/usr/local/bin/foo2hiperc-wrapper -c -p 1 -s 1
コメントを除くとたった2行です。オプションはwrapperのなかに説明されていますので、よく読みましょう。
4. printcap
いよいよ/etc/printcapの設定です。
私の場合、OKI3400Nはランにつながっていて、デフォルトで使いますので、以下の内容になります。
lp|oki|oki3400n:\
:lp=9100@oki:sh:\
:sd=/var/spool/output/oki:lf=/var/log/lpd-errs:\
:if=/usr/local/libexec/ifoki_foo:
lp=9100@okiがランで使う場合のミソです。okiはランにつながっているプリンターのホスト名、9100はポート番号です。プリンターのウエブ設定を見るとポート番号が分かります。直接つながっている場合はもっと簡単ですね。ディレクトリを作るのを忘れないでください。
5. これで印刷出来ます。めでたし。
しかし待てよ。印刷の設定はどうするのか。オプションを書き込んだファイルをフィルタースクリプトに読ませるようにしたらどうかな。それだと、子供とかには印刷の設定が出来ないことになってしまうが、仕方ないか。(次に続く)