1990年か1991年頃まで、我が事務所のパソコンはすべてスタンドアロンで稼働していた。ハードディスク(確か20メガバイト程度。もっと小さかったかな)はすでにあった。MS-DOSにワープロ一太郎と表計算マルチプランが全部のパソコンにインストールされていて、ファイルのやりとりはフロッピーディスクで手渡ししていた。マイクロソフトのマルチプランはあまり普及しておらず、どこもロータス123だったのだが、どうして我が社はマルチプランだったのかは覚えていない。プリンター自動切り替え機なるものがあって、パラレル端子を接続した複数のパソコンから一台のプリンターで印刷ができた。切り替え機のキャッシュから順にプリンターにデータが流れ印刷するという原始的な機械だが、結構役に立った。
ファイルをフロッピーディスクの手渡しでやりとりするのは、いろいろ問題があった。
本人がいなくてディスクの所在がわからないとか、
何人も同じファイルを使いたいとか、
落として割れてしまったとか、
時々様々な事故が起こった。
それで、Netwareの導入を考えた(Netwareといっても、NetwareLiteだったが)。
大きめのハードディスクとプリンターを接続したパソコン1台をファイル兼プリンターサーバーにし、ほとんどのパソコンをLanボードでつなげた。ファイルの所有者やアクセス制限はどうなっていたのか。多分誰でもアクセスできる無防備な状態だったと思うが、それが問題だと思ったことはなかったと思う。切り替え機がお蔵入りすることになったが、とにもかくにも、感動的に便利になった。