1994年にNiftyの会員になって、パソコン通信を始めた。Nifty以外にもサービスがあったように思うが、おそらく、アクセスポイントが多いのでNiftyを選んだのだと思う。当時は、電話回線で、2400bpsのモデムを使ってアクセスポイントに接続していた。今から考えると、ずいぶんちゃちな環境だが、当時はほかに方法がなかったし、テキストベースで通信をするにはそれでも十分だった。
市外電話の料金がまだ高い時代だ。アクセスポイントが遠ければ通信費が結構な金額になってしまう。だからアクセスポイントが多いのはたいへん大事なことだった。
最初は、相手がいないので電子メールは使ったこともなく、もっぱらニュースや企業情報を取ったり、フォーラムを覗いたりしていた。アクセスポイントにつなげると、
- サービス案内
- 電子メール
- 掲示板
- ・・・
などとメニューが現れる。番号を入力してエンターキーを押すと、次の画面に進む、という具合だ。
当時最大のパソコン通信ネットワーク、米国のCompuServeにアクセスすることも出来た。はじめからそのアクセスサービスが付属していたのか、何らかの手続きを取ったのかは覚えていない。CompuServeの情報量の多さにはびっくりした。世界のニュースのキーワードクリッピングサービスで、日本では見られないインドネシアのニュースなどもファイリングすることができた(確か有料だったが)。
このテキストベースのパソコン通信はいつまで続いていたのか。ネットスケープのブラウザが現れてから、あっという間に不要になってしまった気がする。90年以降、パソコンや通信環境の変化はものすごかった、と改めて思う。